昨日で解約になったはずのNetflixアカウントがまだ生きていて(勘違いで8月末で解約なのかな?でも調べるのも面倒だし、お得気分でいられるからそのまま)
映画自体には興味ないけどインド美人が見られるということで「マダム・イン・ニュー・ヨーク」を観ました。
映画を観ていて、これだけ「なんなの?」って気になった(イライラした)のが久々だったのでメモに残しておきたくて
数年前に映画メモ用に作ったはてなブログ(だったと思うけどダイアリーの方かもしれない)に書こうとしたんだけど
IDもメールアドレスも覚えてないし、しょうがないので一旦こっちに書いておいて、後で映画メモのアカウントが見つかったら移そうと思ってる。

インド美女が好きでどうしようもない時期があって
今はもう一番好きだった美女の名前すら忘れましたが
彼女達の艶やかな長い黒髪、大きな瞳に長くてボリュームたっぷりのまつげ、何であんなに白くなるのか?という澄んだ白目、太めで長いエレガントな眉毛、サリーはもちろん「必要最低限」って何?と言わんばかりにたくさんつけた、ピアスやブレスレットなどのシャラシャラ音を立てるアクセサリー・・・ともう全てが好きなんです。
そういう意味では「インド美女が見たい」という目的は難なくクリアする映画。

昔の少女漫画のような、縦長のキラキラお目々を実写化したらこんなか?っていう大きい目の30代後半かと思われる(インドの事情がよく分からない、30代前半かな?)、生意気盛りの10代の長女と5歳くらい?の長男の2人の子持ちのミセス、いやマダムの主人公・シャシ。
タイトルに乗せられすぎて、最初っからニューヨーク在住のインド人美人妻の話かと思ってたら違いました。
インドでも結構裕福な家庭のマダムが、米国在住の姉の娘(=姪っ子)が結婚するので、そのお手伝いのためニューヨークに行くという話。
英語が苦手で、夫はもちろん子供達にもそのことをからかわれるくらいなので、「お前は結婚式の準備があるし、俺は仕事もあるから、お前は一足先に向こうに行っててくれ」と夫に言われて戦々恐々、というのが伏線。

まあそんなあらすじとかどうでもよくて。

疑問ポイント

・ロランに言い寄られてすぐに「人妻ですから」って言わないのはなぜ?編集的問題?それともインドの習慣とか文化に関係がある?
・家族に英会話に通ってるって言わないのはなぜ?英語コンプレックスってより慣習的なもの?
・の割には最後英会話の先生とか仲間をアッサリ旦那に「先生とイヴァとラマ、○○、××よ」って紹介してたからやっぱり編集の問題?夫だって「なんの先生だよ?」ってならんのか?
・女性は寝る時もサリーなの?それとも映画的演出?
・結婚式では花嫁しか着ちゃいけないサリーの色とかないの?
・インドの裕福な家庭では、母国語ヒンディー語のインド人同士でも時たま英語を混ぜて会話するの?

インド文化に詳しい人にいろいろ聞きたい!
気になって思わず

「ラドゥー インド お菓子」
「インド人 額 赤い点」
「インド人 鼻ピアス」

とか色々調べた。

ヘアピン付きビンディ ヘッドティカ

ヘアピン付きビンディ ヘッドティカ

赤い点は既婚者が夫の存命中につけるものだとか。(てことは現代で未亡人になったらもうしないの?それとも黒い点をつけるとか?)
男の人も結婚してたらつけるらしい。奥さんにつけてもらうらしい。塗料とか、最近だとシールタイプ(てことは使い捨てなのかな?キラキラが付いてたりするのにもったいない。つけまつげみたいに接着剤つけて再利用できるのかな?)のものとかあるみたい。
日本で言うお歯黒?お歯黒よりはるかに見た目いいし、口開けなくてもわかるからいいな。

鼻ピアスも結婚式の花嫁の衣装に欠かせないものだそう。
だから映画の中でも姪っ子がゴージャスなのを付けてたのか〜!と納得。
位置も決まってて本人から見て右か左(忘れた)にするらしい。

主人公マダムのサリーも、旅先にも関わらずバリエーション豊富。

キャ、キャス・キッドソン・・・?てな感じのこんな可愛らしい花柄も。

でも私が一番好きだったのは、序盤で娘の三者面談に行く時のサリー。
白地にところどころゴールドの刺繍?が散りばめられてるの。

http://speakingchic.com/2012/10/bollywood-fashion-sabyasachi-dresses-sridevi-as-typical-shypical-housewife-in-english-vinglish/

画像、いいのがなかった上にゴールドじゃなくてベージュだった。
しかも恥ずかしげもなく人のブログの画像からそのまんま持ってきてます。
だってMacにして1ヶ月も経ってなくて画像いじる方法わからないんだもの!ごめんなさい!

ていうかこれってニューヨークでも着てたような。
でもインドで着てた時の方が断然素敵だったの。
中に着てる半袖の色が違ったのかしら?

キャラ設定なのかもしれないけど、主人公が常に白いハンカチを握りしめてるのが印象的でした。
鞄から取り出すんじゃなくて常に手に持ってるの。それで汗拭いたり涙を拭いたり。
「握りしめてる」って仕草が頼りなさげなんだけどエレガントでもあるのよね。腕につけた細いバングルが動作に従って動くのも相俟って、手の動きがエレガントでしたわ。

その割に、よく分からない英語でまくし立てられて困ってる時とかに話す時の首の動きが震える小鹿というか赤べこのようでした。
ハンカチといい、ストレスを受けた時のこの動きといい、演技なのかしら?すごく主人公のマダムのキャラクターを上手く表現してました。

あとはニューヨークで主に使ってたバッグ(インドで使ってたものより大きめ。パスポートも入れなきゃだし、お稽古グッズも要るものね)。
いかにも合皮って感じの安っぽいバッグで、使ってる本人とサリーがきれいなだけに目立つ。
でもそこが主婦って感じでリアル。
英語を頑張って、「ちょっとアタシ波に乗ってきたかも」って感じのシーンで
それまでバッグを肩にかけてしっかり体に近いところで持ってたのに(スリ防止)
バッグを肩から下ろして、ヌケ感演出させたかと思ったら

(片手にはハンカチではなくコーヒー。アリーマクビールの時代からニューヨークのできる女は片手にコーヒーって決まってる)

その後バッグのハンドルを逆手にした状態で肩にかけて(ヤンキーかドカベンみたいなイメージ)大都会を闊歩した時にはふいたけど。

マダムの美人度についてもう一度。
この方は本当に大きい目が印象的な美人なんだけど、横幅はもちろん縦もかなり大きい目。
枠自体も大きいんだけど、黒目がまた大きい。くたびれたフランス男と映るシーンでは、男の方の黒目の二倍はあるんじゃないか?とそこばっかり気になりました。
(ちなみにこのフランス男、着古して色あせた服装からシェフとして働いているところ、マダムに恋してみんなの前で「英会話学校に来るのは、シャシが好きだから。」とか言ってのけたり「シャシの瞳は白いミルクに垂らした一滴のコーヒーのよう」とか噴飯もののポエムを紡ぎ出すところまで、みんなのフランス男に関するステレオタイプをしっかり網羅していて清々しかったです。)
そしてその大きい黒目を際立たせる真っ白な白目も美しい。
顔立ちがすでにゴージャスなせいなのか、主婦だからなのか、化粧は控えめって感じでした。
チーク入れてないんだなーへーと思ったけど入れてたのかな?肌もきれいな人でした。泣いた時に涙を拭うシーンが多くて、マスカラかアイライナーが落ちて黒っぽくなることはあったけど、ファンデが落ちることはなさそうなノーファンデ感。
と言ってもツヤツヤした質感ではなくて、むしろちょっと乾燥してそうな。(美人=乾燥肌もしくは敏感肌という思考が抜けないニキビサバイバーの思い込みが大きそう)


と、マダムの観察結果についてばっかり書いてしまったけども。
一番の見所だと思われる、映画終盤のマダムのスピーチについても少し。
まず間延び感がすごくてリアル。
インド美人にうっとりしつつ、文句を言いながらも泣く準備はできていたのでちょっと拍子抜け。
「家族だけは、あなたのことをバカにしません。家族だけは、あなたの短所をからかったりしません。」っていう感じで
家族の素晴らしいところを色々挙げるんだけど、それが全部今まで主人公が家族にされてつらかったことなんです。しかも現在進行形。
主人公の家族像を、「姪っ子ちゃん、結婚おめでとう。あんたもねー、結婚してこれから色々つらいこともあるわよ。でもね、家族ってこんなにいいものなのよ。アタシ、身をもって知ってるわ」ってスタンスで語りかけてはいるけど、その家族像ってあくまでも理想の姿で現実とは違うんですよね。そこがものすごい悲しいの、周りはみんなニコニコして聞いてるし。主人公の家族だけは、身につまされてちょっと居心地悪そうな顔をしてるんだけど。
この辺が、スピーチの出来が云々とか吹っ飛ばしててよかった。
で、最終的には「夫婦たるもの、相手より劣っているところもあるし、相手より優れているところもある。相手が自分より劣っているところは、助け合っていくべき。でも、相手が助けてくれない時もある。そこで二人の関係が終わるんじゃなくて、そういう時は自分で自分を助ける時。自分を助けることができるのは、誰よりも自分。」って突然の独立宣言。
いきなりすげー進化した女になってない!?とはちょっと思ったけど、とってつけた感がなくてすごく説得力がありました。
実際に結婚して15年近く生活してきて、相手の心無い言動に傷つきーの、子育てにも慣れてきたと思ったら今度は子供の言葉にも傷つきーのしてる主婦の言葉って感じがした。
同じ境遇の人が見たら薄っぺらいわーって思うのかしら・・・私にはリアルに聞こえました。

しかもこの後、スピーチで妻の思いの丈を知って、これまでの自分の言動に気付かされた夫が
「もう僕のことは愛してないのか?」
ってマダムに聞くの。
マダムは、「お前は、お菓子を作るためだけに生まれてきたからな」って笑いのネタにされてたお菓子を一つ余計に夫に配りながら、
「そうじゃなかったら二つもお菓子あげてないわよ」
って答えるの。
なんていい女なんだ、シャシ。いい女過ぎないか、シャシ。映画の最初に「ママンに捧ぐ」って出てきたし、これは監督か脚本家が男で、都合のいいように書いてんじゃないのか?と邪推して調べたところ
監督も脚本も同一人物の女性で、地元で漬物店(って書くと和風すぎるけどインドのピクルスね。なんていうんだっけあれ)を営む母親に向けた映画らしい。
映画の中の生意気長女のように、英語ができない母親を恥ずかしがっていた時があって、そのことを謝るために作ったんだとか。
なにそれ、そういう母と娘の話に弱いんだけど私。フェミニスト崩れのごとく邪推してすいません。

ついでにマダムを演じた女優のwikiに飛んだら御年52歳。

ぶったまげました。

15年映画界から身を引いていて、この映画でカムバックしたらしい。

ゴクミか杉本彩感。
(サリーの上からでもわかったけど、豊満なおっぱいをお持ちの方です。サリーの隙間からお腹のお肉がたまに見えて「あれっ?」って思ったけど、この年齢なら納得。そしてそのちょっとたるんだ感じがたまらない。とは言っても普通の人と比べたらとんでもない肉体美ですけど。)

4,50代でこれなら若い時なんてどうなっちゃうの?

こうなっちゃいます。
もともと子役やってたみたいですから、もう筋金入りの美形として生まれてきたんですね。
でもこの人、写真より動画の方が美人だから若い時も映画の中の方が断然可愛かったんだろうなー。
そして注目するのは前髪。インド美人ってみんなワンレンなので前髪は切っちゃいけないのかなと思ってたけど別にそういうわけでもないのかな。

ちなみにミュージカルが得意じゃない私にとって、この映画で一番辛かったのは「アメリカっぽい」「都会っぽい」単語をばらまいた意味不明な歌のシーンでした。
インド人が主人公とはいえボリウッド映画じゃないし〜と思って観始めたところ、
最初のクレジットから堂々と「作詞家」の名前が出てたので予想はしてたけどすごい歌でした。

ミュージカル感がまったくなくて、かつインドの結婚事情がよくわかっておもしろかったこのドキュメンタリー。

Meet the Patels [DVD]

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2世のインディアン・アメリカンのコメディアン(語呂悪い)・Aziz Ansariの友達(だと思うけどただインド人ってだけだったらどうしよう)のドキュメンタリー。
個人的に漫才とかお笑い番組とかに興味がなくて、見てもまったく笑えないんだけど
AzizとLouis C.K.は笑える!
ドラマは断然Louis C.K.の方が好きだけど、Netflix限定のAzizのMaster of Noneもまあ楽しめました。

この人33なのかー若いな〜
ではこれからサリーの着方についてぐぐってきます。