あなたになら言える秘密のこと [DVD]

あなたになら言える秘密のこと [DVD]

アルモドバル関係ということで「死ぬまでにしたい10のこと」を劇場で観たのが数年前。
いや、前作より格段によくなっていた。


ティム・ロビンスを起用しているのには驚き。
そして彼の背のジャイアントさにも驚き。
あと何に驚いたかというと、内容のへヴィさ。
いやでもよかった。
死ぬまでに〜はうまく行きすぎなのと中途半端な感じでいっぱいだったけど
こっちにはちゃんと説明があって、うまく話がつめられている感じ。
余韻もちゃんと残る。


ただカマラおじさん太った・・?すげーピチパツなんだけど、そのピチパツ具合がちょっと鍛えた風にも見えて余計いかがなものかと。
いやでも横から見た鼻筋はすごくきれいだから、口がもうちょっと気持ち悪くなくて、鳩みたいな目をしていなければ今よりはイケ(メンな)ゲイだったのかもしれない。
それって顔の造作だいぶいじくってるけど。


しかしサラ・ポーリーの訛りの演技はかなりそれっぽかった。
でも最初の方は看護婦とかウソこいてもすぐばれんぞ!って思ってひやひやした。


主人公は難聴という設定だったので、序盤を観ていて発音が少し特徴的なのはそのせいだと思っていた。
無口な彼女はなかなか喋らないから、その説明もなく。
だから彼女のアクセントを聞いて「この国で医療行為に従事したことはあるか?」と尋ねた医師に対し
「ないが、どの国でも医療行為に変わりはない。」と答え
「すまない、私の妻も外国人なんだ。だから偏見はない。誤解しないでくれ。」と医師が慌てるシーンには
ああ、難聴でアクセントが違うのに、いつも外国人だと誤解されるわけね、と思っていた。
そしたら本当に外国人だったから裏の裏をかかれた感じ。


ちなみにここらへんが絶妙なとこで、主人公が最初にいる場面と旅行先とで国が変わっていることがわかりにくい。
でも先へ進むと主人公は戦争難民だったことがわかる。
その人自体は変わっていないのに、シーンごとにその土地の人であったり、第二の故郷に住む人だったり、完璧な外国人だったりする。


最初と最後の小さい女の子の声の正体はなにか、というのがポピュラーな議論の的になりそう。
私はそれをしている時にもっともらしい意見を聞いてしまったのでなんとも言えません。


世界残酷物語【字幕版】 [VHS]

世界残酷物語【字幕版】 [VHS]

言わずもがな、「コンセント」に出てきたので借りてみた。
モンド映画の先駆けらしい。
モンド映画って最近知ったんだけど、JUNKもこれに入るのかしら。
残酷物語だけどJUNKに比べればまだお手柔らかな程度。
あまり衝撃もなく・・シュールさはあるが。
ビデオ屋にはないけど続編が観たいです。
だってこれにはコンセントの描写ないんだもん。


セイブ・ザ・ラストダンス2 [DVD]

セイブ・ザ・ラストダンス2 [DVD]

昔さー高校の上級英会話とかいう大層な授業で1を観たの。
だから2が出たと聞いて観たくて。
運動できないけどダンスとかフィギュアとか新体操、スケボ・スノボといった技巧に加えて美しさをも提示するようなスポーツは好き。


でも最後のショーのダンスは微妙だったなー。
なんかバレエ色強すぎて・・
最初のダンス対決でもキャンディのがやっぱ迫力あったし。


何が気になるってマイルスの帽子のサイズ合ってなくない?ってかぶり方。
しかし彼もピアノを弾く男、マイクを彼女の胸にあてながらおセックスに励むシーンは変態としか思えないものの
まーピアノ弾けるんだからいいか、と思ってしまうのでした。


しかし1よりサラが格段にかわいくなっていたのでよかったです。
そりゃ2では首が短くて昔ほんとにバレリーナを目指していたのが疑わしいほどだし、芋っぽさも抜け切れてはいないけども。
それにしても1のサラは貧相すぎたのです。
1のあの子どっかでみた顔なんだけど、他になんか出てるのか?


無修正版らしいが、修正版だとどこがどうなってるのかしら?
個人的に観てて一番「うひっ」と思ったのはかかと切られるシーンより目撃たれて飛び出た目玉をハサミで切られるシーンより
猿轡はめられたまま吐寫物ぶっぱなすシーンでした。
吐くと鼻水も出るよね確かに。


話としては普通のB級ホラーて感じ。
タランティーノが絡んでるだけに、テレビじゃパルプフィクションサミュエル・L・ジャクソンが「エゼキエル書・・」とかやってるシーン映ってるし
日本人と日本語出てくるし。


唯一おもしろかったのは、主人公3人のうち一番常識と自制心がある、最後まで生き延びると思わせられる男がさっさと死んだところ。
いやでもホラーとかあんまり観ないから、これがホラーのスタンダードなのかも。
ちなみにイケメンが全然出てこなくてつまらなかったですねー。