いやー主人公バカでしょ?って場面がいっぱい・・
しかし主人公を演じたジェームス・マカヴォイは来年くる俳優らしいです。(出典・エル・オンライン)
まあたしかにイケメン。


井筒監督はこれ見て「虐殺なんかした奴の映画をこんなこと描いたらあかん。しかも虐殺大統領役がいろんな賞受賞してなんや!」みたいなこと言って怒ってたけど
まああの人はいつも怒ってるしどうでもいい。


食人大統領アミンとか言われていたらしく、その辺興味あるんだけど
映画では人の肉を食うような描写はなく、
なんつーかよくありがちな、独裁者のヒューマンな面をとらえた!っていうのがウリに見えました。
表情と言動には、おどろおどろしいシーン以外でもかなり危なげな印象はあったけどね。
分かりやすいおどろおどろしいシーンってのは
第三夫人への処罰くらいじゃなかろうか。
殺した上に、見せしめで四肢を切断、両腕を脚の部分に、両足を腕の部分にそれぞれ左右逆にして縫い付けるというものなのだけど。
ちなみにあとで調べたら、これは本当にアミンがしたことらしい。
さらし首以上の見せしめ・・


しかし豪快で人情に篤くて・・っていう人の裏の顔がここで言う食肉独裁者ってのはわかりやすい。
前者の顔と後者の顔って、後者の顔を知った後であればとても繋がりやすいもの。


千年女優 [DVD]

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最近アニメにも手を伸ばそうとしておりまして。
パプリカはいつも借りられてるのでこっち。


まとめると万能女優のちょっと変わった回顧録みたいな感じ。
女優のドキュメンタリーを作る風で、女優の過去を探りつつ
現在も映す、ってのはまあおもしろいんだけど
なにかイマイチでした。ちょっと退屈なのよねー
しかし普段実写ばっかり観てるから、これが実写だったら・・とか考えて観てしまう。
実写だったら過去に遡るほど画質が粗かったり、その時代時代が少なからず見えるけど
アニメだからそういうのがなくてフラット。
そこらへんがどうもこじんまりしてる印象を与えたのかもしれない。
逆に言えば過去にも現在にも(架空にも現実にも)すんなり入れるんだけど。
でもそれよりは、もっとメリハリの効いてたほうがよかったなーと個人的には思った。


人気と実力両方を兼ね備えたマドンナ女優というわけでいろんな役をやってきた千代子。キャラと名前もあって千年女優
だけどアニメだから、実写と違って多少の工夫はあっても
髪型と服装が違うと全くの別人に見えちゃうのよね。
実写であれば、一人の女優が役ごとに別人に見えたらそれはそれで一つの能力で褒められるべきところだけど
アニメだとその女優が別人に見えちゃったら話が違っちゃう。
それをカバーするのに目尻のホクロが使われたんかしら、と思ったり。


一番気になったのは、処刑される鍵の君を追って走る千代子の声。
全速力で走るからすごい喘いでるの。
そして声優だからまたなんかアレなわけ。


声といえば、最後の方で、やっぱり走ったあとに肩で息をする千代子の絵と声が合ってなかったのが気になった。
肩が下がってるのに息吸ってる・・