少し早く帰れたので、四ツ谷で乗り換えて新宿。
丸の内線の赤いトレードカラーが、いつもなんか気に食わない。
いつもとは違う地下鉄に揺られながら、
そういえば南北線とも今週いっぱいでお別れだと思う。
のんびり南北ラインから最強ラインをメインに使うと思うと憂鬱。
秋葉原乗り換えではいつも萌絵広告と発車メロディに気分を害されていたけど
総武線から見えるお茶の水や水道橋、飯田橋の辺りの景色は本当に好きだった。
雨の日の暗くなり始めた夕方は特に素晴らしい。
埼京線じゃ、地下風景とはおさらばできるものの
窓の外を見られる余裕なんてなさそうだ。
電車も古いし汚いしとにかく嫌だ。


鬱々しながら、
メールを打っては止め、窓の向こうに焦点を合わせて恐らく口も開けてボケっとしいしいメールに戻り、止めて考え、また戻って
駅についても繰り返してようやく送信した。


少し前に血眼になって探したけどどこも品切れで
ああ、もうだめだ、こういうのを縁がないという。
と断腸の思いで諦めたバッグ様を
通りすがりのウィンドウに見つけてしまい
気持ち的競歩でお店に入ってあーだこーだ店員さんと話してアドレナリンを出し切った後まんまとお買い上げしてきた。
ばかじゃないの・・バッグなんか見に来たんじゃないんだよお前は・・


本当はジャケットとかスカートとか、ちゃんとした服を買うつもりだったんだけど
ジャケットもスカートも目ぼしい物に巡り合えず。
やべー、どうしよう。
その代わり靴は心と目がときめく物がいくつか。
可愛い小物を見つけてしまうと、
ああもうどうしよう!!私がどうにかなる!!
と思って動悸がする。
いや、小物以外にもシャツとかブラウスとかニットとか
可愛いものをいっぱい見てしまった。
でもニット今買ってどうするの。
とどうにか抑えた。
けどさ、可愛いものを見つけたらその時買わないと、
後で欲しくなってもないんだよ。
今しか買えないんだからね、しらねーよ!!
とニット達にひどく罵倒されたけど
もう恋しすぎて疲れたので引き上げてきた。


ルミネの広告に、
女の子は恋の始まりと終わりにきれいになる、とか書いてあるのを見ながら階段を下った。
いや、エスカレーターだったかも。
いや、超どっちでもいい。
そうだよなあ、やっぱり、きれいになるには恋とかするのが一番手っ取り早いんじゃねーの、と思った。
ただ、きれいになるというとてつもなく手っ取り早くないことに対し、恋するという更にとてつもなく手っ取り早くないことをぶつけることで効率的にさせようとしている、その私の思考どうよ、と思った。
何もかも手っ取り早くない。
このままの状態で私が二世代か一世代前に生きていたら
そろそろ発狂し出す頃じゃないかしら、と思う。
完璧にいき遅れだよ。
(嫁に行くという表現は面白い。いかにもまた帰ってきそうだ)
仕事が終わった後煙草を吸いながら、
あーそっか。セックスでもするか。
という呟きが文字や声ほど形にならずぼんやりと頭を過ぎった。
その後すぐ脳内ダイアログのはっきりした形で「違うだろ」って思ったけど。
ちなみにしばらく前から、最後にしけこんだのはいつか?という自分クイズを時折やっているのだけれどもいつも答えに辿り着かない。
わ、わかりません・・
ファイナルアンサー?
・・・・ファイナルアンサー・・。
(溜め)
(溜め)
(CM)
(次回予告)
(溜め続き)
残念!!
(嫁行きチケット破り捨てられ紙吹雪となる)
あっ、いいんだった、行きずり性干渉は「お嫁にいけない」の代名詞だった。私まだ大丈夫!
いや別に今婚活をしているわけではない。
もうほんと、買い物でウキウキとかそんなとこばっかり女っぽくてすいませんね。