今、ビデオ屋でセール中なのでせっせと昔観てよかった映画を借りてきている。
things you can tell just by looking at her彼女を見ればわかること、を最初に観たんだけど
二回目は更にいいと思った。
ていうか、一回目は大学のオーディオライブラリーで観たから全部観てない気がする。
しかも最初の方で死んだ人が出てくるのなんて覚えてなかったし。
こうなると最初も観たのかどうか怪しくなってくる。いや、観たよ!


ちなみにこれ、いくつかの独立したエピソードが実は繋がっているというよくある形式なんだけど
ふと思い立って自分でその関係性を書き起こしてみたら
あんまり込み入っているのでびっくりした。
ちょっとこのノート誰かに見て欲しい。


気になったことを一つ。
最後のエピソードで、盲目の女性をキャメロンディアスが演じているんだけど
この人腕時計をしてます。
そういう演出?
でもキャメロンの役は皮肉がきいた利発な人で、なんかすごいいい。
一番最初の産婦人科医と、銀行の支店長もいい。
絵本作家業を始めた教師のローズをやった人は、
走り方まで主婦をしていてうけた。
アリーmyラブのキャリスタフロックハートもよかった。
でもやっぱ不倫をしてる支店長のやつは胸が痛い。
不倫相手の子供を妊娠して、生理不順だし年齢のことを考えるとこれで最後、
でも割り切った関係だし、相手に対してもそうふるまってるから行き着くのは中絶しかない。
仕事だって努力して得た地位だし、一時的にでも辞めるわけにはいかない。
妊娠してることが分かった時点で、即座に中絶という結論に至って
後で考えてもそれは変わらない決断なんだけど
相手の男にそのことを話して、
午後休を取って病院で施術を受けて
一人で車がビュンビュン通るロスの道を歩いて
その時ふと喪失感と寂寥感が押し寄せて涙ダダ漏れっていう。
産まない方がいいよね?って相手の去り際聞いてみると
相手の答えはただ真顔で首を横に振るだけのもの。
妊娠したの、明日堕ろすの、という報告には
出張だからその時自分は一緒にいられない、という答え。
以前話していたタペストリーが壁のあの位置に合うとか言って
明日の夜は一緒に食事をしようと言う。
男が帰った後、相手と二人で食べようと用意していた食事のサラダだけを一人で食べる。
もちろん、用意してたのはサラダだけじゃないと思う。
でもって外で煙草吸ってたらホームレスに「娼婦だろあんた」とか言われて。


とにかく切ないよねえ。
不倫したことないし妊娠したこともないけど。
不倫にも色々あると思うし、不倫は恋の一つの形なのかもしれないけど
不倫相手を好きになっちゃいけないのよねえ。
子供を産むのは大仕事と言うが
身ごもることって、身ごもってる本人にしたら大きいダメージがある気がする。
子供の方に栄養分が行くから、カルシウム不足になって虫歯になりやすくなったりするじゃん、たしか。
そこへ行ってさらに堕胎ですよ。
肉体的にも精神的にもとんでもないダメージだよね。
不倫でそれは、頼れる人も少ないし、皆無ってことも往々にしてあると思うし。
ああ切ない。
今不倫をしてるすべての人が、明日起きたらもう相手のこと全然好きじゃなくて大嫌いになってればいいのにね。