街の灯 [VHS]

街の灯 [VHS]

こういう映画の種類なんて言うんだっけ?
まあいいや。
台詞がないところは、観てる側で好きにキャプションを入れられるような感覚で、こういう映画を観てこなかった私には不思議。
チャップリンの映画は昔世界史の授業で独裁者を観たくらい。
こないだカウリスマキの街のあかりを観たので、借りてみた。
盲目の少女の登場シーン。金髪と白い肌がモノクロ映画の中で見事にまぶしく美しくって風に表現されていて
じーんときた。
ラストの名シーン。
男、というだけで役名のないチャップリンと、同じく盲目の少女というだけで役名のない女優。
淀川さんか誰かが、このシーンを
「観客は、それまで盲目だった少女の目を通して初めてこの男の顔を見る。世界一有名なチャップリンの顔を、初めて見る男のように見ることになる。」
というふうに言っていた。
さ、さすがうまい・・!
爪を噛むようにしてはにかんで少し笑うチャップリン
なんつー表情と仕草なんだ。


いやー、いつギャロが出てくるのかと思った。
すごい売り方をしてますのね・・
クラップムービーって感じだけど
コメディ、オカルト、スプラッタ、殺人、麻薬、レズ、女装、死姦、セックス、ホラー、ガンアクション、、と実にいろんな要素が盛り込まれてます。
ホワイトガール(摂食障害で売春強盗と薬物売買の容疑者)がサイクローナレズビアンで分裂症気味で数件の殺人容疑者)の衝動行為に怒って頭をどつくところとか、絶対に笑わそうとしてるとしか思えない・・
ギャロの「ムーチョムチョムチョ・・」にも爆笑。
あとオーブンのシーンでは、やたら顎が尖っていて痛そうだったんだけど
あれは付け顎?
それともあんなに出てたのか??
しかしギャロ演ずるシスターゴメスの場面はきっとサンタサングレに影響を受けてるっていうかオマージュ?ってな感じでした。