・潜水服パピヨン
うそです、潜水服は蝶の夢を見る、が正解。

あまり観る気なかったけど、そこはまあ都合で。
スマステの吾郎ちゃんのコーナーではこれが1位で、次点がラスト、コーションだった。
ごろうちゃんの趣味は分かるよ。
ただゴロウってどの字だったか・・

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腹痛い
でも書かないと忘れる

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最初の方はぼやけた映像+どアップが多くて若干酔う。
そして主役のマチューなんとかの顔がめっちゃトムヨークとかジョンシム系。
感想を一言で言うとあまりよさが分からなかった。
わ、感受性低い感じ。
ロックトインシンドロームという、左目以外の全身が麻痺した状態になった主人公の視線(というか視界)がそのまま観客の見る世界になるように撮られているので酔いそうになるのですが
人の顔を見ている時(見ているというか話しかけてくる人が主人公の狭い視野に入るよう目の前に来て話すから、普通の「見ている」よりかなり受動的で強制的な部分があるんだけど)、ピントがいつもその人の顔の片方の目に合っていて、それがすごくおもしろいと思った。
人と話す時は目を見て話せ、って躾があると思うけど
私は以前これを意識しすぎたのか、友達と話していて「あれ?どっちの目を見ればいいんだ?」ってわからなくなったことがある。
あんまり左右左右、右左、左、右、とか動かしてたら酔うしさ。
友達に「ねえ今さ、どっちの目見てるかわかる?」とまで聞いたりして。
で、やっぱりみんなどっちか片方の目に合わせてるんだよね!と思ったと。いやそりゃそうなんだけど。復習みたいな感じだと思ってくれるといい。
まあもちろんずっと左目だけ見ているわけではなくて、相手の動きに合わせてか、右に移ったりももちろんするんだけど。
そしてもう一つ。
その片目に合わせたピントが、きっと一般に言って美しくない方の目に合わせられていることが多いような気がした。
いやこれはきっとたぶんかなり絶対たまたま睾丸
片目だけにピントを合わせるということはその左右半分だけの顔を多く見ているということで
たしか左側の顔が、顔の主が思う「人・世間に見せたい顔」だ、とかいう話を思い出したりして。右かもしんねーけど。
もし左であってるなら、左がいわば建前の顔で、右が本心、みたいなそういう話。
平均とか左右対称なほうが美に近いんだろうが、それはそういう理論なだけで
左右大きさの違う目とか(それは美醜のバランスが左右で違うということでもある)片側にだけ角度が強い口角とか
それを全体に顔として見た時。
顔っておもしろい、そして作者がいるなら「ここで手滑った?」ってくらいのズレがある顔の方が美しさからは遠のいても魅力があって、いいっていう

昔「なんでも顔に見える」という話をしていたら
「なんでも顔に作れる」と返されて
お皿の上の食べかす?で顔をつくって見せられた。
そして「一つしかないものは真ん中に、二つあるものは両端・左右にある」と言われ、すごく納得した。
いやなんかすごく当たり前のことっぽいけど、納得した。

おフランス、もしくは世界で有名な曲らしい、映画で使われていたcharles trenetのla merがとてもよかった。
そして主人公との間に3人も子供がいるのに結婚していない女性セリーヌ
フランスは法外子とか事実婚が多いと聞くだけで、いまいちそこらへんの事情がよくわからない。
しかし3人も!
同居しているわけでもないし、これはなんて言うんだろうね?
主人公は「妻ではない。子供の母親だ。」とまわりくどく表現していたけど、まあたしかにそうとしか言えない間柄でもあって・・。
セリーヌは登場シーンが増える度アントニアサンフアンに見えてきたのでした。いやセリーヌのが全然美人だけど。
でも一番美人なのはイネスだったね。
セリーヌを妻としたら愛人役となるもう1人の女はモデル出身って設定なんだろうか。国籍も設定したらブラジルって感じの眉と肌とカソリック具合。

つーかジュリアンシュナーベルの映画って何か観た気がするんだけどなんだっけか。


・めがね
席の取り方をミスって前すぎた。
そしてあまり寝ていなかったので途中眠くなった。ゆるい映画ですから。
もしかして他の人寝てた?ってくらい静かな劇場。
もたいまさこの登場シーンに何度となく肩をふるわせる。
あの笑顔・・
さながら座敷婆。
かもめ食堂に続き服が可愛い。
一番笑ったのは、ハマダのコウジさんが(あれ?ユウジが犬でいいんだよね?)食卓で「う、うんうん、××」って言ったところだったんだけど、ウワもう忘れた。僕も乗りたい、って言ったとこかな。
ユウジがオスじゃなかったことにも吹いた。
そしてクレジットで「めがねの友達」って出たのにも吹いた。
薬師丸ひろ子もよかった。
三輪自転車のシーンも、めがねを釣るシーンも、表札のシーンも、いつの間にか魚が釣れていたシーンにもプッ。
かもめみたいなプッなんだけど、かもめより更に波動が低いんだよ。だから眠くなるんだよ。でもそのまま寝られたらきっと相当いい心地。

しかしたしかに全員めがね。
もたいまさこが小豆を煮てるシーンでは、
あ、煮てる、煮てる・・煮てる・・寝てる・・ハッ!って状態になったものの
大事なのは、焦らないこと。っていう使い古された台詞。
いやあでも私焦らなくて散々、全然だめだったっすよ、って思って観た。でもそれはそうもたいまさこに言ってほしいってことなんだろう。

小林聡美がものすごくきれいに見えて
姿勢とか肌とか髪とか、そういう基本的なところがね。
いやーなかなかすぐには倣えないですね。
実日子はさすがモデル(今はもうしてないのか?)って感じで、写真に撮られるとそのよさがすごく出てた。写真にしたくなる顔と体型ですなー

小林聡美の服は9割モノクロ、1割赤って感じで
最後だけめがねも赤く、それまで全部白と黒、1回だけ緑(と茶色もあったけも)だった服にも赤が入ってた。
コットン(+ちょっと麻とか?)のフルレングスのワンピース型パジャマ可愛い。それに赤サンダル。
靴は二足だけだと思ってたのにスニーカー、サンダル、赤サンダルとあって(まだ一足くらいあったかも)
バッグも赤い革、メッシュ、キャンバス、などとあり。
最後の実日子の黄色いスカートも印象的。
ま、一番印象的だったのはもたいまさこの地引網スカーフだけど。
もたいまさこはかもめみたいにほとんどずっと小さい柄物。

かもめと繋がりがあるだけにやたらご飯がおいしそうなんだけど(あとビール・・!)
気になったのが食事時の音。
食器をテーブルに置く音すらほとんどしない。
コト、って音がまた食事をおいしく見せる気がするんだけどなにか意図があるのか。
しかしみんな食べ方がきれいで
実日子の箸の所作(まず両手で持ってから使う、両手で揃えてから置く)なんてあの人腕とか首の長さがあるだけにもう!
梅干の種の出し方は・・もたいまさこだけ箸にうまく載せて出してたねw
いやどっちが正しいのかわからないけどキャラクターとしてはあの出し方が最高

そして今回のエンディングは矢野顕子ときた。

冒頭、浜辺でハマダさんがユウジを抱いてるシーンがあって
終わりにはユウジがマンドリンにバトンタッチしてリンク。
いやなんか普通あんな柴犬サイズの犬抱かないし
マンドリンと色味似てるし、
何が言いたいかっていうとうけた。

高校の時、バリバリに髪をセットした未亡人の先生が顧問のマンドリンクラブってのがあって
マンドリンてもう名前からして変だし形も妙だし、なんでマンドリンだけのクラブがあるのかもよくわかんないしもちろん部員ほとんどいないしって思い出があるので以来マンドリンてだけで笑える。

余談。全部余談だけどさらに余談。
知らなかったからずっと片桐はいりが出てくるのを待ってました私。