未だに大沢在昌を読んでいる。
図書館で検索してみたら、やはり人気がある部類らしかった。
延滞中なんてのも何冊かあった。
昨日行ったら、棚にこれまで見たことのなかったタイトルがいくつかあったので、その5冊を全部借りてきた。
図書館はハードカバーの単行本が基本なので、さすがに肩が凝った。
でもこないだ買った鞄なら余裕で入るぜ。
その帰り、スーパーにまで寄って更に食材を買い込んだ。
大沢在昌と、エコバッグのように使っているものの実は単なるお弁当箱入れのlowrys farmの袋から飛び出る鶏肉のパックやゴボウ。
ひどい取り合わせ。


今でも平均して週に半分くらいはお弁当を持って行ってる。
どんなに汁気のないものを入れても、鞄の中で弁当汁が散乱したら怖いので、お弁当箱をハンカチで包んで例のローリーズの袋に入れ、鞄の中では常に水平を保つよう努めて電車に乗っている。
わざわざローリーズの袋を使うのは、ちょうどいい大きさであることに加え、布製だから。
布製?布と紙の間みたいな素材ね。
そして更に、中身をたいらげたお弁当箱(と言う名のただのタッパ)は会社で洗った後置いて帰ってくるため
帰りは袋に入れるものはハンカチだけとなる。
つまり、スーパーで買ったものを入れることができる!
なんでニセエコバッグを使うのか。
ヨーカドーではマイバッグポイントを溜めると100円の買い物券になるからだよ。



しみったれた話はここまで。
最近涼しくなってきて心が躍る。
夏よりも秋の朝の方がさわやかに決まってる。
多分エステ帰りの女の人はそれ以前より颯爽と街を闊歩できると思うんだけど
そういう感覚で、涼しい朝はなんか小説とかフィクションの中の日常っぽくていい気分になれる。
フィクションの中の日常っぽくていい気分になれる要素は他にも色々あるけど
一日の中で私が感じる最もノンフィクションの日常っぽさがある朝がこう涼しいと、気分がいい。
加えて今日は、昨日兄から借りたアルバムが中々によかったので余計だった。
恥ずべきことである、という意識があるので隠そうとしているけど
私は周りのものに気分が影響されやすいと思う。
でも朝、駅までの道を歩いているだけなら、そういう気質を隠さなくとも生活できる、そういうことが自分で自分に許される。
極めて女っぽいと思う時。



で、涼しくなったのでけんちん汁が食べたくなった。
けんちん汁と豚汁は、すするというより食べるって感じだよね。
実際そう言うと自分で「けんちん・・食べる?食べる?」と違和感を覚えもするが。
その日は帰宅が遅かったので、全て仕上がったのは12時近くだった。
兄に笑われつつ、「おほ、今がお昼」と思いつつ食べた。
ごぼうと人参できんぴらを作り、そこにササミを加え更にマヨネーズで和えるごぼうサラダにけんちん汁。
ごぼうと人参と鶏肉が主賓のパーティーですよ。
秋の味覚や〜と思いつつ満足した。
おかんのけんちん汁より薄味だった気はするが、初めてにしては上出来。
あ〜サトイモってほんとうまいな〜と思った。


翌朝、ふりかけのおにぎりときゅうりの漬物、けんちん汁を食べながらふと、おかんが作ってくれていた朝ご飯や、おかんが自分のためだけに作る間に合わせの食事にそっくりなことに気付いた。
おかんは、娘の私が言うとアレだけど料理がうまい。
なぜなら食べることが好きだから。
なぜならデブだから。
未だに餃子とコロッケはどんなお店のものよりおかんの作ったものが一番美味しいと感じるし思っている。
とにかくおかんは料理がうまい。
仕事ができるという意味で、つまり手際がいいという意味で頭がいい。
料理のうまい人は手際がいいとか言う、アレ。
どこのアルバイトにもいる、明るくてハキハキしてて声が大きく軽い身のこなし、上の人に可愛がられる、勉強は得意じゃないけど仕事を覚えるのが早い高校生の女の子。
ああいう子はきっと料理がうまいんだろうなと思う。
全部自分にない要素なので、これだけ揃うときっと料理も、という憶測なだけだけど。
でも要領がいいんだよ。
要領がいいんだから、料理だってうまいはず多分。


話がそれまくった。
戻す:おかんは料理がうまい(でも若い頃↑のような女の子だったとは思えないけど)
だから私のけんちんよりおかんのけんちんのがおいしいに決まっているんだけど
それでも多分この味はおかんのけんちんの味に似てるんだろうなと思った。
二十歳を過ぎてもおかんの料理を食べていたんだから。
だからおかんの作ったことのない料理のレシピをある程度(きちっと守ることができない。めんどくさい)なぞらえて作った料理より
レシピを見ながらでも、おかんも作ってくれていた料理を作った時の方がおかんの味に似ている。
ミルキーはママの味。
煮物系/王道系はおかんの味。
きっと友達の作る料理は友達のおかんの味に似ているんだろうなあ、と思うと
うわ〜秋っぽい考え、と思った。