こないだ、先々週くらいか。駅前の献血ステーションで初めて献血をした。
腕に針さすの自体すごい久しぶりで
1回やってみたかったんだけど
本番が近づくにつれビビり始めた自分がいた。


人体に使われるものなので、
初めにチェックシート的なものを見せられ、
当てはまるものがないかどうか自己診断。
1年以内に不順異性交流があったかどうかとかそういうやつ。
少しびっくりしたのは、花粉症の薬を服用しているとダメな場合もあるらしいということ。
あとインフルエンザの予防注射とか。
花粉症の本格的なデビューはたぶん来年以降と予想され
未だかつてインフル予防接種したことのない私。

そして血液型の検査と鉄分等の異常値を見るためちょっと採血した後医師の問診を受けて本番。
鉄分も血圧も問題なかった。
そして私はやっぱりA型だった。
「簡単な検査ですのでねー。でもまあ、A型ですねー。」
それを見ながら、手塚治虫ブッダで丸はげの男前僧(いや、ブッダだったかも)が誰かを助けるために血液型の検査をしたシーンを思い出した。
なんか植物使って、濁るとダメ、とかそういうやつ。


住所氏名等々記入している間に決める、献血量。
200mlか400mlかで選べるらしく、ビビリ始めた私は
初めてだし、200mlで。
と思っていたけど、お手伝いさんらしき主婦に笑顔で
規定体重も満たしてますし、採血の結果問題なければ400でよろしいですかー?
と聞かれ、それはもうなかば有無を言わせぬ状況でイエス
だってきれいな人だったんだもん。
あれ、ずるい。


テレビを見ながら血をぬかれる私。
さすがにプロのやる仕事なので
針を刺される時もそんなに痛くない。
そもそも私、タフなんです。
そして、針を刺してしまえばあとは痛くない。
看護士さんはほぼ全員女性で
いかにもベテランて感じの、安心感を与える風貌の人達。
あー、あなたになら任せられます私の400ml。


私は左腕からぬいたので、左足と左腕は動かさないようにと指示を受けた。
はー私って左の血管のが太いのねー、と思いながら
世界遺産を見てぼんやり。
もう少しで終わるか、、という頃、段々気持ち悪い感じがしてきた。
な、なんかあくびやたら出るなー、う、うーん、ちょっと、ちょっと、気持ち悪い、かなー?
と頭悪そうな思考を繰り返しながら
立ち上がってふらついたらアレだしなー
うーんでもどこかで休んで帰りたい・・などと考えているうち
向こう側の問診室にいたさっきのお医者さんが飛んできた。針入れてくれた看護士さんもやってきた。
はい、頭少し下げますねー!等とベッドを操作し
ちょっと暑いですか?と聞くやいなや団扇とペーパーを持ってきて扇いでくれ、汗を拭くためにペーパーを手渡してくれる。
ものすごい対応の速さそしてキビキビ感。
気持ち悪いながらに感動した。
何この人達超かっこいい。


その後しばらく休んで、血圧計り、上がらないのでまた休み、計り、あったかいもの飲むといいってことで色々出してもらい・・を繰り返した。
最後にはちょっと動いてみたら血圧が戻るかもしれないので、ということで動いた。
その頃気分的にはなんら問題のなかった私はそのアイディアを快諾。
医師のアイディアでなんなく血圧が上がったためようやく帰れることになりましたとさ。
ちなみに問診の時から20近く下がっていた。
最後に医師と看護士と話した時、彼女らの対応に感心していたため
「なんで気分悪いってわかったんでしょう」
と聞いてみたら
「うーん、顔色がね、すごい青くなってたからかしら」
とのお答えでした。


気付けば献血ステーションの営業時間(?)はとうに過ぎているらしく
働いてる人達も早く帰りたいだろうに申し訳なくてしょうがなかった。
私今まで貧血のひの字も経験したことないのに。
ご迷惑をお掛けして・・と謝っていたら医師に
「いやー、こっちも頂くもの頂いちゃった後ですからねー!」
と笑って返された。
テンションが高くてとても人のいいお医者さんでした。


帰り際、看護士から最初に書いた住所から想定して、私が家に着く頃携帯に無事家に帰れたかどうかの確認で電話を入れると伝えられた。
はーたしかに途中でどうにかなったら責任問題だものなと納得。
そしてお手伝いさんたちの長的存在のおじさんから
「O澤さんこれ!ちゃんと手入れすると6月くらいまで持つらしいから」
ともらいものらしいバラ?を頂いた。
「荷物増えちゃってごめんなさいねー」と他の人達。
献血ベッド(?)で休んでいる間、団扇で扇がれたり
体温を腕を触ることで確認されていて
ぼんやりしながら「なんかすごい居心地のいい保健室みたい」と思ったけど
今度は気のいいご近所さんか・・と思った。
ちょうど家に着いた頃携帯に着信があり、
さっきの看護士さんと話す。
「今日はゆっくり休んでくださいねー」
なんか・・お母さんみたいなんだけど・・。
ハートがうるっときた。
あんまり居心地いいんで更に申し訳なさが募った時間だったけど
なんだろうあの安心感・・。
私まだまだ甘えたいお年頃。