龍は眠る (新潮文庫)

龍は眠る (新潮文庫)

これ、○ニクロ辞めた時に大御所がわざわざブックカバーに包んでプレゼントしてくれたもの。
休憩室で本読んでる私を見て、どんな本読んでるのかとか話した時のことがあるからこのセレクトだったんだと思う。
なんか、誕生日にアレが欲しい。とか言ってないのに普段の何気ない行動から「アレ」を察して買って来てくれた彼氏に感動・・みたいな?
マジ惚れる、と思った。
その人女性。


引っ越す時持ってきたはずなのにどこ探してもなくていつもガックリしてたこの本。実家帰るたび探してたんだけどなくて、こないだようやく見つけた。
普通に今の家にあったよ。
知ってる。
私自分のバカさ加減知ってる。


宮部みゆきを読むのは初めてだったけど、
さすがというかなんというか。
会社帰りの地下鉄で読み始めて、既にちょっと眠かったから数ページ読んだら眠りにおちるだろうと思ってたんだけどそこは宮部様。
どんどん引き込まれて目ギンギン。
結局地下鉄→JRの中でも読み耽った。
きっとこういうのを文章力があるというのでしょうねー。
うまい。久しぶりに面白い小説読んだ。

ネタバレだけど、これ主人公の20代後半の男が子供をつくれないという設定になってまして。
この設定そこまでこの本の中で重要ではないけど
(主人公はどちらかというと傍観者の位置にある)
まあ彼は結構それに悩んでいる。
トラウマになりうる出来事もあったので余計です。
周りの人間味ある人物達は「子供なんてつくれなくったって!」というスタンスをとってはくれるし
書き方としてもそういう主張がある。
だけど私は同時期にこの本も読んでいた。

シンメトリーな男

シンメトリーな男

竹内久美子はGWに会った大学の友達が
「これおもしろいから!○○ちゃん(=私)と一緒に語り合いたい!」と言って持ってきた三冊目の文庫で初めて知った。
遺伝子学と動物行動学の学者らしい。
こういうの好きだから読んでもやっぱりおもしろかった。
まあこの三冊、内容重複してる部分が多いけどそれはまあしょうがない。


ちなみにこれらの本はおもしろかったけど、

なぜ美人ばかりが得をするのか

なぜ美人ばかりが得をするのか

昔この本を読んでいたので「あー、アレね」っていう感じ。
けどこの本おもしろかった。もう一回読みたい。

XY―男とは何か

XY―男とは何か

そしてこれもとてもおもしろい。やはりもう一回読みたい。
ていうかこの二冊は欲しいな。

男と女ばっかりじゃイヤッ!もしくは、アタシどっちなのかわかんないっ!って場合にはこれを。

なぜ私は「私」なのか―I.D.パーソナリティの探究

なぜ私は「私」なのか―I.D.パーソナリティの探究

これもかなりいいです。
この三冊まとめて欲しいです。


こういうリサーチ的な、ジャンルとテーマを飛び越えつつリンクした読み方好き。
映画もそうだね。
同じ監督・俳優・脚本家とか、同時代とか。
でもそれと気付かず実はリンクしていた、って場合が一番おもしろい。
なにか深まった気がするよね。言うよねー!


きれいにまとまった感じだけど、ちょうど今日読み終わったこれも。

じゃぱゆきさん (岩波現代文庫―社会)

じゃぱゆきさん (岩波現代文庫―社会)

なんか知らないけどこういうの興味あるんだよ。
もうこれはずっと変わらないね。
この本はノンフィクションルポタージュ(?)にしては異例の部数だか増刷だったらしいです。
文章も描写もそこまでうまいことできてるとは思えないけど
映像で言ったらドキュメンタリーみたいなものですからまあいいでしょう。


そして売春、人身売買ときたところでこないだたまたま観たのがこの映画。

堕天使のパスポート [DVD]

堕天使のパスポート [DVD]

原題はdirty pretty things
邦題ださいよ、ださいけどね、なんかこのちょびっとだけ音が似てる感じがね、なんかね?
ださいけどまあいい邦題なんじゃないでしょうか。
疲れてて流して観る雰囲気だったけどちゃんと観ました。
よかったです。
オドレイトトゥはトルコ訛りがどうたら・・って公開時のレビューで見てて、勝手にトルコ訛りのドイツ語喋るんだと思ってた。
だってトルコ移民て言ったらドイツ連想しちゃう。
本当は、舞台がロンドンなのでトルコ訛りの英語です。
けどトルコ訛りがどんなものかわかりませんよ。
たしかにフランス訛りの英語ではなかったが。
畜生、差を知るためにダヴィンチコード日曜洋画劇場観とくべきだったか。


オドレイ相変わらず可愛いです。
メイクも中東女性のような黒いアイラインになってます。
しかし、娼婦のジュリエット役のなんちゃらオコドネルみたいな名前の人も可愛かった!!
小柄で細身のアフリカ系。
映画の中で唯一英国人なのでブリティッシュアクセント。
目の横幅があって、笑うと笑窪が・・!
声もちょっとハスキーでね。
いやー、かわいかった。
ちなみに不法入国者がメインの登場人物の多くなので
他には東欧系、中国系、ラテンアメリカ系などなど。
いや、あれはスペインだったか?
いろんなアクセントが集まってました。
人でなしのホテル支配人が激昂したり薬のせいで思わずスペイン語が出てきちゃってるのにうけた。
スペイン語出てくると嬉しいけどうける。
基本的に日本人には笑える音が多いからな・・


ナイジェリアから来た主人公役の人はlove actuallyにも出てたらしい。
だから・・あんなオムニバス的映画に出てたとか言われてもわかんないから・・
実際は英国出身だとか。
訛り聞いた後だと演技なしの英語聞いてみたくなるわな。


ていうか全然人身売買について触れてないけど。
つーか本当は人身じゃなくて臓器です。
オドレイの訛り、としか記憶にないままツタヤオンラインの予約に入れておいて届いたDVDなので、臓器売買の話になってきてようやくそれがメインアイディアと気付いた私。
でも映画ってそれくらい予備知識、というか事前の情報ない方が楽しめるよね。


そんなわけでまとまりは若干悪くなったけど、
じゃぱゆきさんもちゃんと私の中ではこの映画を通じてリンクしていたのでした。