日記って1回書くとどんどん書くことが。
まだまだあるんだが。


先週末のお盆。
おばあちゃんの新盆だったので金曜の夜から帰省した。
金曜日のうちに殆どの訪問客がお線香を上げにきてくれていたので
土曜日は私はほぼすることがなかった。
なんのためらいもなくそこに載せられた灰皿や
なんのためらいもなく煙草を吸うじいさんたちの田舎風景にリラックス。
そういえば、金曜に帰る時、北千住のドトールミラノサンドセットを買って
コーヒーと煙草で少し休憩してきた。
喫煙席の人々同士があったかいと気付いたのはたしかこの街だったかも。
ライターがない私は、後ろの席の中年女性に火を借りた。
駅の向こうのマックで、同じくらいの年頃の女性に火を借りた時のように、
その人は私に「ここに置いておくからね、使ってね」と笑顔で言ってくれた。


大学時代ほぼ毎日乗っていた乗車時間より短い特急で帰ってきたのに
駅間の時間も全体の時間もとても長く感じた。
私はもうこっちの時間に慣れてしまったらしい。



土曜日の来客は伯母家族を除いて3組。
伯母家族も伯母と末のいとこのみ。
1組はおばあちゃんにそっくりな優しい面持ちの人とその娘さん。
おばあちゃんのお兄さんで、お葬式の時と同じ、おばあちゃんと同じ笑顔だった。
娘さんはなんと私の高校の先輩だった。
私立なので、共通の知り合い、ではなく先生も2人いた。私立おそるべし。
お兄さんはあんまりおばあちゃんに似ているので、同じように思ってびっくり・感心していたきょうだいといとこ計6人は全員そうだと思うが
もうこの人を見るだけで少し泣きそうになる。
この日も、おばあちゃんの家でおばあちゃんに似たおばあちゃんの兄弟が喋っているんだと思うと泣けた。
娘さんと喋る中、涙が流れそうになったのでまばたきをしないで堪えた。



日曜日、お墓参りをしてお見送りをして帰った。
せっかく牛と馬を茄子とキュウリで作ったのに、
帰りも馬じゃねえかとおじいちゃんに怒られそうだなと思った。
おかんは、墓前で「早くて悪いんね」と照れたような顔で、おじいちゃんとおばあちゃんにか、私にか、どちらにもとれるようなとれないような表情と声で言った。
その言葉が、何かを持って行くと「悪いんね」「すいませんね」と遠慮しながら喜んだおじいちゃんの言葉を思い出させて懐かしくなった。
土曜日、今まで見たことのなかったたくさんのおじいちゃんとおばあちゃんとおかん、伯母さんの写真を見た。
私の知らない、白髪ではなく黒い髪のおじいちゃんや
ノースリーブのおばあちゃん。
お姉ちゃんみたいな笑い方のおかん、
いとこ全員の顔をした伯母。
色々頭に浮かんだ。
社会人になってからおじいちゃんと話したかった。
高齢になった人への孝行は難しい。
食べ物や旅行を贈るのは難しい。
そうなると、やっぱり顔を見せるのが孝行になるのかな。
おかんには孝行せねばと思いつつ
いつも何もできず帰ってきてしまう。
今回は食事に連れて行くこともできなかったので
お金を渡すという無粋なやり方に終わった。
謝ったら、
親としては来てくれるだけで嬉しい、とメールが届いた。
もうこの人にはなるべく苦労をかけないようにしないとなと思う。
孫はまだ期待しないでほしいが。