今年観た中で、私の観た映画ノートに★がついたやつ。
・今年観た、というだけなので、今年公開でないものも含む。
・でも新しいものばっかり。
 ビデオ屋でも、「いつか観たい」とか
 「これは観ておかないと」というのではなく、
 「観たい」映画は大体観たので
 いつも新作の棚でうろうろ。
・順番は順位ではない。
・年号は間違ってるおそれあり
・すべての情報が間違ってるおそれあり
・少しずつ更新してく

1. Vicky Cristina Barcelona / それでも恋するバルセロナ (2008)

2. Rachel getting married / レイチェルの結婚 (2008)

アンハサウェイはdevil wears pradaしか観たことないけど、
それまでは「ああ、プリティプリンセスね」という軽い印象しかなかったのに
この映画でださいもさいアメリカ女子からしゃれおつなキャリアウーマン(−5kgくらい)という変貌が見事で
だって前者が明らかに似合ってるのに、後者のイメージを損なわずちゃんと痩せて可愛くなってたから(いや、とは言ってもものすごいタイプではないしものすごく可愛くなってるわけでもないんだが)なんか好印象だった。そして痩せにくそうなのに痩せたので、かつその後健康的なアメリカ人って体系に戻ってたので、ああ、女優なのねこの人って思ったのだった。感じがいいのよ、たぶん。
で、そこへこの映画の主演。
過去の事件から受けた精神的打撃に耐え切れず、自己嫌悪になってアルコールと薬物に依存しまた自己嫌悪、というループ。
自己嫌悪に陥るのは自分の過去を許せないからで、そこから立ち直らなくてはいけないこともわかってる。でもそう思う気持ちが強いからまた自己嫌悪というジレンマ。
しかも過去の事件と密接に関わっている自分の家族、の姉が結婚することになり
主人公のkimはrachelの結婚式に参列するべく、依存症克服リハビリ施設から一時退院する。
というのが物語の始まり。
つまり病みかけ+依存症から抜け切れたとは言えない状態で、さらに家族の一慶事に参加するという非常に複雑な心境が主人公にはあるんれす。
一見少し気難しいというか気分にムラがある年頃の女の子、思春期抜けきれてないね、くらいの印象なんだけど
依存症を克服しきれていないように、塞がりきっていない精神的な傷がふとした瞬間また開くような表情の演技がすごくいいです。
ピキって音が聞こえるような、抑えてたもので表面がひび割れるような感じを顔で演技するの。
cocksucker!!って躓いたくらいでパイプイスに怒りをぶちまける、ちょっとどうでもいいシーンの怒り具合もいい。

主人公の設定は気が重くなるような感じだけど、
音楽好きな一家の周りの陽気でこれまた音楽好きな友人知人仲間達。
結構終始音楽が流れていて、結婚式前ということもあり朗らかなトーン。
式自体も手作り感満載なので、
そういう全体の雰囲気は明るい。

そう、こりゃトラウマからの克服、というのではなく、まるっきり家族の映画なわけですよね。
姉妹の攻防戦もすごいリアル。
二人で激しい口喧嘩して他の家族がオロオロしてると思ったら、
姉の突然の吉報でみんな祝福モード。
一人そのお祝いモードに加われない妹(=喧嘩の真っ只中だったのにいきなり調子を変えられない)の怒り、曰く、
「ずるい!!なんで今それ言うわけ?」。
わー、なんか、具体的には事例思い浮かばないけどなんかもうすっごいわかる。
「ずるい」というのがまた姉妹ですね。
姉妹戦争は、ドレスとか honor of bridesmaidについての喧嘩でも面白い。
たぶん姉妹って一生小中学生時代の「おともだち」関係から抜け出せないんじゃないだろうか。なんとなく。


でも姉は姉で。
妹に対する言い分は筋が通ってる通ってない、じゃない感情的な部分でよくわかる。
立場は違えど、姉も同じ家族で、妹と同じ苦しみを味わってる。
つらいのは同じだけど、皆頑張ってなんとかしてるのに、なんであんた(妹)だけいつまでも自分が一番大変なふりしてんのよ、って感じ。
まあこれはもちろん妹にも、皆乗り越えてるのになんで私だけまだこんなことやってんだろうって気持ちがあると思う。
人が抱えてる問題って、それをわかってくれる人がいてもいなくても変わりないと思う。
その問題はその人が抱えてるものである以上、どんなに近しい人が事情を詳しく知ってても
それを共有することはできないと思う。
よくいう自分との戦いってやつで、人と同じ方法で勝ち抜けることができるわけじゃないし
援護がいれば勝てるってわけでもないと。
自分の中の納得地点まで達せればそれが他の人より高くても低くても「よしここで終わり」って終えられる。
誰かに「もういいよー」ってかくれんぼの時みたいに言われてはい探しまーすってわけにはいかん。
もういいかいまだだよもういいかいまだだよっつーのを延々一人で繰り返す。
周りはどんどんクリアしていってるかもしれないけど、自分は「まだだよ」の時点。
だけどその一人遊びだか一人修行の真っ只中で、既にクリアしてるように見える自分の家族と接すると
一人遊びの時の集中が途切れてしまう。
家族を跳ね返しての甘えというか、自分はまだ修行を続けなきゃいけないんだからこのムードに浸らせておいてくれという主張というか。
「あんたももう『もういいよ』言われてるよ」って言ってくれる人に対しての反発は単なる反抗じゃなくて、これに身を任せて甘えてはいけないっていう向上心みたいなものの一片でもある。
それが偉大だとか美徳だとかいうわけではなくて、「もういいよ」までには時間がまだかかるんだよね。
一人修行をあまりなく終えて、一人修行に根詰めなくても、根詰めてる時に横槍入って爆発しなくてもその横槍に普通に対応できるようになるまでの時間が。
自分と家族とをきっかり分けて集中して問題解決しようとしてるのがkimの苦しい時期で
傍から見てる家族のつらい時期でもある。

自分はまだ他の家族と同じ輪に入って笑ったり楽しんじゃまずくないか、という気持ちがkimにはある。
自分が抱えてる自分の問題だから。
でも自分と家族との間に線を引いてる時点で
家族の存在というのがそれだけ、分けておくのが大変なくらい近いところに大きくあるってことなわけで
だから家族の話なわけです。
すごい回りくどいけど、こんな回りくどいのをいい映画にしてます。


3. Synecdoche, New York / 脳内ニューヨーク (2008)

4. La belle personne / 美しいひと (2008)

ルイガレルが好きなんですよ。
あの鼻とか口のあたりがイタリアっぽいと思ってたけどほんとにイタリア系なんですね?
DVDのジャケットが耽美系に作ってあるんでアレだったんですけど、いやあこれは当たりだった。借りてよかった。
登場人物をてきとーに覚えておくと、後で「あれ!?あら!?」と混乱します。
そして私は二回観終わった後思わずノートに相関図を書きました。
ビバリーヒルズ並みの関係ですね。観たことないけど。
こういう、登場人物みんながいつも同じような服着てる映画ってちょっと好き。リアリティあるじゃん。別にそんなとこにリアリティ求めてる気はないんだが。なんとなく。
しかしヒロインのおっぱいがすてきですよ。

この映画、どこが好きか問われると非常に困る。
どこが好きなのかよくわかんない。
このよくわかんなさ、ヒロインにも通じていて
この人、ヒロインなのかよくわかんない。
ミステリアスで口数少ない美少女っていうのが設定なんだと思うけど
ちょっと崩れてて、うつくちー!!って程ではない。
最後の方で三角関係になってる相手一人ひとりに対峙して話す時以外
自分の気持ちを口にしないから、余計に主人公っぽさがない。
ここまで書いて思ったけど、この映画の主人公ってオットーだったんだっけ?アレ?


しかしヒロインのとても微妙な容貌と「あの子なに考えてんだかわかんない」って言われそうなあの感じがすごくはまってました。
美人じゃないけど、崩れてるんだけど、目を惹かれるって程じゃないんだけど、なんか。
の、「なんか」の部分。
これであのおっぱいですから。
完敗です。


5. Broken English / ブロークン・イングリッシュ (2007)

はい、スイーツ(笑)パリジャンとの恋(笑)とか言った奴!退場!
とまで強気には出られないけど、いいの、こういうの好きでしょみんな!
だって相手役にメルヴィルプポーとかずるすぎですから。
小さくて薄くてちょっと微妙な口と痩せ型なのだけが惜しいけどいい男です。名前もいい男です。

で、主人公のノラを演じるパーカーポージーも可愛い。
服もかわいい、部屋もかわいい。ちなみにスタイリストは日本人だった。
ええ、目に優しい映画なんです。内容はちょっと痛いけどいいんです。
ぐさぐさきます。
路傍でうさんくさい占い師にスピリチュアル(笑)なことを言われて、
涙だだ漏れ、お店に入って占い料金払う、次の日目腫れまくりによりサングラス
ってエピソード以外はもう思い当たる節ありすぎて痛すぎます。

パリのバーでほっぺた垂れ落ちそうなおっさんに言われる言葉も痛い。
痛いけどなんだったかもう既に覚えてない。
人間いやなことは忘れるよね。

監督はソフィアコッポラと同じくサラブレッドの女監督ということで、比較されることも多いらしいが、どうでしょう。
ゾエのはこれ1本しか観てないからなんとも。
ソフィアは好きじゃないので、ゾエを好きか嫌いか見極めるため次回作をはやく観たいですね。

ヨーロッパ臭とアメリカ臭が混ざり合った映画で
ジュリーデルピーの「パリ、恋人たちの2週間」みたいなところがありますな。
パリ〜の方が笑えて好きだし、こっちの方が欧>米だけど。
ちなみに私がこの映画をヨーロッパ臭いと思うのは、
ヒロインが煙草を吸っていてワインを飲んでいて声が低いという単純な点においてです。
他の登場人物の服装も。
そしてこの映画のアメリカ臭さはどこにあるかというと
女友達と家でヨガをしてネイルサロンで爪を塗ってもらっているシーンに。


思ったんだけど、ワインを飲んでぐーたら、っていうのと主人公の童顔さ加減、
昔のドラマの深津絵里みたいだな。
タイトル忘れたけど、デザイン事務所に勤めてるやつ。
堤真一と谷原俊介矢田亜希子とあとあの色黒で歯が白い人が出てたやつ。


6. Me and you and everyone we know / 君と僕の虹色の夢 (2005)

7. Melinda and Melinda / メリンダとメリンダ (2004)

8. A Swedish love story / スウェーディッシュ・ラブストーリー (1970)

9. Jeux d'Artifices / エリザとエリック (1987)

10.百万円と苦虫女 (2008)

とりあえず蒼井優がかわいい。それだけ。クラムボンの人の歌もいい。
優ちゃんかわいいよ優ちゃん