金曜日は仕事帰り、スキップで新宿へ。
the imaginarium of doctor parnassus!!

いやあ、よかった。
新年一発目の映画館でいい映画が観られてほんとよかったです。
しかも1000円で観られたし。
ヒースはいい男だったね、あの白いスリーピーススーツが一番似合ってたよ。
もちろんデップ様も麗しいんですけど、
みんなあの隈どりメイクが似合わなくてちょっと笑える感じに。
あのスーツにボルドーのスカーフ、白いrepettoのjazzみたいな靴もかっこよかったなあ。
私がたとえ男でも全く参考にならない格好ではあるが。

そしてlily cole。妖精/ドーリー顔モデルブーム時代のトップモデルの一人。
モデルとしてばんばん活躍してた頃を見ていて
女優をやってみたいのと、進学願望があるからモデル休業、という経緯を知っているから感慨深いものが。
テリーギリアムのあの世界観にかなり合致していたと思う。
超がつくくらい丸顔の小顔で童顔、口と顎と上向きの鼻は小さく目は大きく目いっぱい離して、
かつ高い身長に長い長い両手足。そして赤毛
デヴォン青木をさらにアク強くしてディフォルメしたみたいな。
こんなシュールな絵みたいな女の子が実在することに驚きですが
こんな人はこの映画にぴったりです。
劇中時代やシチュエーションが変わる度それに合わせて髪型や服装も変わるんだけど、普通の人だと誰だかわからなくなっちゃいそうなのにリリーの場合は容姿が特徴的過ぎるから問題なし。
そしてモデルだからホームレスみたいなボリュームありすぎな変な格好からイブニングドレスまですんなり着せられる。申し分ない。
そしてブリティッシュアクセント。
次どんな映画に出るのかわからないけど、おもしろそうな話だったら観てみたい。

肝心のストーリーは…
大道芸一家の大掛かりな移動式舞台セットのつくり、演者のコスチューム、小人、仙人みたいなじいさん。
というフリークショーの雰囲気たっぷりにプラスして古い童話の絵本みたいなデティールが冴えているように
ストーリーにも昔話や童話、宗教、歴史、人間の深層心理、夢…の要素が混濁していて
中身と外見、どっちもこれでもかというくらい凝縮されてた。
エンドロールもいい。
CGが使われてるのにアンティークな雰囲気を壊さず、ちゃんと融合させてるのがすごい。
ブラザーズグリム、ローズインタイドランドとあんまり好きじゃなかったけど
これはもう大のお気に入りです。
DVDを待たずに映画館で観てよかった。これは映画館で観るべき!
でもDVD出たらほしいです。

そして製作中に急逝したヒースの後釜を、
ノーギャラというかその出演料をヒースの愛娘の養育費に付与する形で務めた3人の俳優。
一時はこの事件を原因に製作中止になりかけたそうだけど
本当にうまく繋いでこんなにいい映画にしてくれたと思う。
全く違和感がないし、逆にいい効果を生み出してます。

この映画、12PGだけど、それくらいの歳の子が観たらすっごい衝撃を受けそう。いい意味でも悪い意味でも。12PGは12歳以上じゃないと観られないわけではないので、興味を持ったお子さんには観てほしいと思った。なんかわかんないけど。私がそれくらいの歳だったらこんな映画を観てしびれてみたかった。トラウマにしたかった。

もうとにかくよかった。
大好きですこの映画。


ちゅーわけで今年は春まで観たい映画目白押し。
1月 これ
2月 los abrazos rotos
3月 NINE
4月 alice in wonderland
全部新宿ピカデリーでやるのでポイント貯めてタダ鑑賞にそなえますわ。

は〜よかったわほんと。